知的障害で自閉症の息子との話

知的障害で自閉症の息子とのこと・育児について書いています

泣くからやりとりへ

息子が就園していたら年少の時の話です。

 

1ヶ月に1回の療育に通っていました。

 

息子は嫌がることなく、部屋に入れます。

K先生の顔をわかっているようで、

先生が来ると嬉しそうな顔をしていました。

 

初めての療育で感じたことはこちら。

nashisuki.hatenablog.com

 

今日もカードをやります。

 

息子はカードを欲しがり、

先生から奪い取ろうとします。

 

K先生は

右手と左手を重ねて、

手のひらは上を向いています。

 

「ちょうだい」

と見本をみせます。

 

そんなことおかまいなし、

奪い取ろうとします。

 

今日はカードをK先生が

渡してくれません。

 

すると、

息子が手を重ねて、

カードがほしい気持ちを

K先生に伝えます。

 

K先生は、

「ちょうだい」

と口の動きをゆっくり何度も息子に

みせます。

 

すると、

「ちょ」「ちょ」

 

重ねた手を何度もやりながら、

「ちょ」「ちょ」

と息子が言ったのです。

 

K先生は

「そうだよ上手だね。」

 

ニコニコの笑顔でカードを

「どうぞ」

と渡してくれました。

 

もらえた息子は、

カードがもっと欲しいようで

「ちょ」「ちょ」

手を重ねていいます。

 

やりとりをして

カードがもらえると

わかってきたようです。

 

自分以外の誰かに対して、

やりとり

が必要ということが

わかるのは大切です。

 

何も言わなくても通じる

のではなく、

 

何か言わなきゃ。

 

欲しい気持ちを伝えなきゃ。

 

カードをもらうためには

どうしたらいいのか。

 

今までの息子は、

泣いて騒げばもらえる。

 

この方法でどうにかなっていました。

 

今まで息子の世界では

考えられてなかった

やりとり

教えてもらえました。

 

☆読んでいただきありがとうございます☆