知的障害で自閉症の息子との話

知的障害で自閉症の息子とのこと・育児について書いています

「一歩一歩」

初めての療育で感じたことについて書いてます。

 

この頃の私は、息子が話せるようになってほしいと思い、

発語ができるようになることを療育で期待していました。

 

初めての療育では何かができたわけではないです。

 

先生が示してくれるカードに目を向けずに、

ひたすらカードを落としたり、投げたり、

置いてあるカードをぐちゃぐちゃにしたりしていました。


机とイスがあったらイスに座ること、できません。
先生がいたら先生の話を聞くこと、できません。
カードを見ること、できません。

できないことばかりみえていました。

でもK先生は、

この部屋に入れたこと、

靴を脱げたこと、
先生を嫌がらなかったこと、

部屋を出ようとしなかったことをほめてくれました。

 

当たり前のことと思っていたことが、

息子の世界では当たり前ではなく、すごく難しいことだと感じました。

 

息子の「一歩一歩」がとてもゆっくりで長いトンネルに入った気持ちになりました。

 

何もできない息子の様子は、わかっていたもののショックでした。

何もできないまま大きくなっていくのかなと考えると怖くなりました。

  

 ☆読んでいただきありがとうございます☆