知的障害で自閉症の息子との話

知的障害で自閉症の息子とのこと・育児について書いています

3歳 「バ」が言えた

息子が就園していれば年少の時の話です。

 

発語してほしいから単語を一生懸命教えます。

バナナ、りんご、くるま、

バイバイも手を振って見本をみせます。

 

なにも反応はありません。

 

絵本を見ながら、イラストの果物、野菜、

何か興味のあるものを見つけ出したかったのですが、

いつもぺらぺらめくって終わりになっています。

 

それか本を破ることに夢中になってしまいます。

 

K先生には、お家ではどうやって

言葉を教えたらいいのか聞きました。

 

例えば、バナナを食べるときに、

「バ ナ ナ」

と見せながら教えてみてください。

 

息子は視覚優位ということもあり、

バナナを見ながら教える方が

伝わりやすいそうです。

 

話を聞いたら、やってみたくなります。

 

家に帰って、

早速息子に本物のバナナをみせます。

 

バナナが大好きなので、

食べたいという気持ちで

私に近づいてきます。

 

そこで、

私は「バ ナ ナ」

と声に出して1文字づつ言います。

 

すると、

「バ」

と声に出してうなずいています。

 

息子は、

私の持っている

バナナを取ろうと必死です。

 

もしかして、「バ」って言った?

バナナの「バ」を言った?

今まで知らんぷりで

なにも反応してくれなかったのに。

 

もう一度、

「バ ナ ナ」

と息子に向かって言います。

 

「バ」

と声に出してうなずきます。

 

やっぱり、言ってるよね?

これみて、言ってるよね?

 

「バ」

が言えた。

 

息子が声に出して

「バ」と言った。

 

バナナの「バ」が言えた。

 

たった1文字ですが、

「バ」

が嬉しかったです。

 

☆読んでいただきありがとうございます☆