知的障害で自閉症の息子との話

知的障害で自閉症の息子とのこと・育児について書いています

リップをぬりぬり

息子がまだ3歳の頃の話です。

 

家の中で

リップクリームをみつけた息子。

 

キャップを開けようと

必死でした。

 

両手でもってひっぱろうとします。

 

上手くいきません。

 

キャップを口に持っていきます。

 

上手くいきません。

 

もう一回手でひっぱります。

 

キャップが外れました。

 

左手の親指と人差し指、中指の3指で

キャップを持ち、

右手で持っているリップを

くちびるにあてています。

 

上のくちびるも、

下のくちびるも

しっかりとぬりぬりしました。

 

そして、上手に

キャップを閉めました。

 

終わりにしたのかと

思いきや、もう一回

同じことをしながら私の前から

いなくなろうとしました。

 

リップを塗っている

私のことを

いつも見ていたのかもしれないですね。

 

やってみたいと

思っていたのかもしれません。

 

言葉はないですが、

<いつもママがこうやってるでしょ>

と言われている気持ちでした。

 

塗っているときの顔が、

ちょっとおすまし顔のようでした。

 

寒い季節になると

この時の息子のおすまし顔を思い出します。